院長の気になる話
歯医者さんイヤダ〜！
更新日：2018.8.23
歯医者さんデビューは何歳から？
この夏もたくさんのお子さんにご来院いただきました。
こうやって定期検診に来ていただけると虫歯の予防にもつながりますし、もし虫歯が見つかっても夏休みのうちに治療できますしね。お子さん、大歓迎です。まあ、私たちはお子さんからまったく歓迎されませんが。ちょっと寂しいです（笑）。
今回は私たちを目の敵にする（笑）、小さなお子さんについてお話ししましょう。よく親御さんからは何歳くらいから歯医者さんに見てもらえばいいですか？というご質問を受けますが、もういつでもいらしてください。
気になることがあれば年齢を気にせず受診されることをおすすめします。特に初めてのお子さんだったりすると、新米ママ、パパはわからないことだらけですよね。歯科医によってはまさに子育て中だったり、子育て経験のあるスタッフも多いですから、どんなことでもお気軽にお尋ねください。
ちなみに虫歯予防のフッ素を使う場合は２歳半くらいになって、自分でツバを吐けるようになってからのほうがいいです。それもお医者さんと相談してみてください。
あと最近はお子さんの噛み合わせを気にされる親御さんが増えてきました。これも気になることがあればいつでもご相談ください。矯正すべきか、放っておいても大丈夫なのか。また、実際に治療が必要な場合は、いつから始めればいいのか。お子さんの成長とともにどう変わって行くのかを含め、しっかりちおお話しさせていただきます。
歯医者さんイヤダ〜！
親御さんがいくら歯医者さんに連れていきたくても、お子さんがどうしても嫌がってしまう。そんなお悩みもよく耳にします。そしてそんな話を聞くたびに耳が痛くなります。
ただ、お子さんの気持ちもわかるんですよね。見たことのない機械が並んでいて、いや〜な音も聞こえてくる。たしかにちょっとこわいかも……。
そんなお子さんにはまず歯医者さんに慣れていただきましょう。はい、何事もトレーニングです。
ウチのクリニックを例にとると、まず治療用の椅子に座り、鏡を見てもらいながら歯医者さんがピンセットなどで治療のマネをします。治療で使う本物の器具を見てもらったり、そうやって徐々に慣れていってもらえばいいんです。お子さんの状況にもよりますけど、だいたい10分から30分くらい。もちろんトレーニングなので、本物の治療は行いません。だまし討ちはよくないですから（笑）。
これを３〜４回も繰り返せば、たいていのお子さんは慣れてきますね。スムースに治療に進めるようになります。
親御さんのなかには無痛治療を望まれる方もいらっしゃいます。お子さんが怖がっているのを見たくない気持ちはわかりますが、無痛治療は正直、難しいです。難しいですが、痛みを和らげる治療はお任せください。
麻酔、また麻酔の前の表面麻酔といった方法もありますし、歯を削るときにはほんの少しずつ、少しずつ慎重に行っていきます。
それでも痛がる場合は鎮静法、笑気ガスを吸ってもらう方法もありますが、……まあ、ここまでされる方はほとんどいません。
とにかくお子さんが歯医者さんになんらかの恐怖を感じている場合は（自分で書いていてなんか悲しい）、どんなことでもご相談ください。かならずいい方法が見つかりますので。
小学生のうちは仕上げ磨きを！
じゃあ、その嫌いな歯医者さんに（自分で書いていて……以下、略）行く回数を減らすためにはどうすればいいか。答えは簡単。虫歯にならなければいいんです。
そのためには、日々の歯磨きが大切です。
小さいお子さんの場合は、親御さんがしっかり磨いてあげてください。歯磨きをお嫌がるお子さんにはキャラクターの歯ブラシを使ってみるのも手です。最初は短時間でも構いません。そのうち必ず慣れてきますので、徐々にブラッシングの時間を延ばしてあげれば十分です。
小学生にもなるとほとんどのお子さんは自分で歯を磨き始めるでしょう。でもお子さんは磨き残しが多いので、小学校を卒業するくらいまでは必ず親御さんがチェック、仕上げ磨きをしてあげて下さい。
歯磨きは１日３回、１回10〜15分程度磨くのが理想です。学校で磨けないなどの場合は口を強めにゆすぐだけでも効果があります。
また、最近は電動歯ブラシを使う方が増えてきましたが、慣れないうちは磨き残しが増えてしまいます。小さいお子さんの場合はまずは手で正しくブラッシングすることをおすすめします。
正しくブラッシクングができるようになったら、電動歯ブラシを使っても問題ありません。ただ、電動歯ブラシを必要以上に強く使ったりすると歯のエナメル質が削れてしまったり歯茎が退縮してしまい、逆に虫歯になりやすくなってしまうこともあります。電動歯ブラシを使う場合は用途、用法を守って、正しくお使いください。
まだまだ暑い日は続きます。つい冷たいジュースやアイスクリームに手が伸びがちですが、おやつを食べたあともちゃんと歯磨きをすれば虫歯を予防できます。日々のお口のケアを大切にしてください。
それでは今回は以上となります。
