院長の気になる話
気になる質問に全部お答えします!

更新日:2021.12.17

♫もういくつ寝るとお正月〜という季節になりましたね。その前にあわてんぼうのサンタクロースさんが家にやってきてくれるでしょうか。
年末から年明けにかけては楽しいイベントが目白押しとなります。学校はお休み、お仕事がお休みの方もいらっしゃるでしょう。一家団欒で色とりどりのご馳走が並んだテーブル……。お子さんにとっても我々大人にとっても楽しみな季節ですよね。
ただ、虫歯は休んでくれません。おいしいご馳走をたくさんいただくこの時期はいつも以上に歯のケアに気を配ってくださいね。
今年の虫歯は今年のうちにということで、検診、治療も随時受付中です。この機会にお口のなかの大掃除も済ませておきましょう。

さて、今年も終わりということで、今回は今年患者さんからいただいた質問をご紹介していきましょう。今後の治療の参考にしていただければと思います。


いま妊娠中でつわりがひどく、歯を磨けません。なにか対策はありますか?

口に何も入れたくないという妊婦さんはよくいらっしゃいます。大変ですよね。食事、栄養管理に関してはかかりつけの産婦人科さんとよく相談していただくとして、歯を磨けないというのは口腔衛生的にも、そして精神的にもストレスになってしまいますよね。
もしお水を口に含むことができるのであれば、お水でよくゆすぐだけでも虫歯防止になり、口のなかをさっぱりすることができます。お茶だとさらに効果があります。
また、歯石をとることも虫歯予防になりますので、かかりつけの歯医者さんにご相談ください。


妊娠中なのですが、治療で気をつけることはありますか?

治療によってはお薬を使用することもあります。胎児への影響を考えますと、特に緊急を要するものでなければ安定期(4~7カ月)を治療期間にあてるのがよろしいかと思います。いずれにせよ患者さんの体調と相談しながらになりますので、気分がすぐれないときや、不安がある場合は遠慮なくお申し付け下さい。


お腹にいる子供の歯を丈夫にするためにできることはありますか? おすすめの食べ物はありますか?

これはお母様自身のケアと同じで、カルシウムを効率良く摂取することが大切です。なるべく添加物はとらずに、小魚などのカルシウムの多いもの食べる。そのうえでいわゆる生活習慣、睡眠、適度な運動、バランスのよい食生活を心がけて下さい。


哺乳瓶を使うと歯並びが悪くなると聞いたことがあります。本当ですか?

はい、本当です。
もちろん必要な時期に哺乳瓶を使用してもまったく問題はありません。そこはご安心ください。
歯並びが悪くなるのは、適応年齢以上で使用している場合です。本来哺乳瓶が必要のない年齢になっても手放せなくなってしまうと、歯が曲がって生えてきたり傾いてしまうことがあります。ですから必要のない年齢になったら徐々に使用頻度を減らしていきましょう。適応年齢以上ではおすすめしません。


治療を怖がって大泣きする子供がいるのですが、そういう子も受け入れてくださいますか?

もちろん可能です。
たしかに歯医者さんを怖がるお子さんはけっこういらっしゃいます。悲しいことに(笑)。
ただ、どんなに怖がるお子さんでもコミュニケーションをとりつつ、信頼関係を構築していけばその恐怖心はかならずなくなります。
当院ではそういうお子様向けに、治療前に練習を行い、お子さまが慣れてきたら治療を開始するように心がけております。そのぶん大人よりも治療期間がかかるケースはありますが、今後のことを考えるとそのように信頼関係を作っていくことが大切なんです。
まずお子様に治療用の椅子に座ってもらい、鏡を見てもらいながら歯医者さんがピンセットなどで治療のマネをします。治療で使う本物の器具に興味を示す子も多いですね。そうやって10〜30分くらいかけて徐々に慣れていってもらいます。トレーニングなので、本物の治療は行いません。だまし討ちはよくないですから(笑)。
これを3~4回も繰り返せば、たいていのお子さんは慣れて、スムーズに治療に進めるようになります。
恐怖で暴れてしまうというお子さんでも必ず解決方法はありますので、どんなことでもご相談下さい。


レントゲンの際の小さい子供の被爆が気になります。

東日本大震災以来、被爆に関して気にされる方が増えてきました。ただ、レントゲンの際には必ず防護エプロンを使用して被爆を減らしております。国で定められた厳密なガイドラインに沿って行っておりますので、まったく問題はありません。それでも心配でしたら事前にご相談下さい。


子供が歯磨きを嫌がります。なにかいい方法はありますか?

小さいお子さんは歯磨きを嫌がりますよね。そういうときはキャラクターの歯ブラシを使ってみるのも手です。吐き出しができるようならお子さんが好きなフレーバー付きの歯磨きを使うのもいいですね。
最初は短時間でも、それを続けるうちに必ず慣れてきますので、徐々にブラッシングの時間を延ばしてあげれば十分です。

また、小学生にもなるとほとんどのお子さんは自分で歯を磨き始めるでしょう。ただお子さんだけでの歯磨きだと磨き残しが多くなってしまいます。小学校を卒業するまでは必ず親御さんがチェック、仕上げ磨きをしてあげて下さい。
歯磨きは1日3回、1回10~15分程度磨くのが理想です。学校で磨けないなどの場合は口を強めにゆすぐだけでも効果があります。

それと最近は電動歯ブラシを使う方が増えてきましたが、慣れないうちは磨き残しが増えてしまいます。小さいお子さんの場合はまずは手で正しくブラッシングする習慣をつけることをおすすめします。
正しくブラッシングができるようになったら、電動歯ブラシを使っても問題ありません。ただ、電動歯ブラシを必要以上に強く使ったりすると歯のエナメル質が削れてしまったり歯茎が退縮してしまったりして、逆に虫歯になりやすくなってしまうこともあります。電動歯ブラシを使う場合は用途、用法を守って、正しくお使いください。


定期検診のペースはどれくらいが理想ですか?

健康な歯であれば3~6ヶ月に一度というペースで問題ありません。ただし途中で歯が痛む、しみるなど気になることがあれば早めに検診をしていただいたほうがよいでしょう。またいくら丁寧に磨いても歯石はたまってしまいます。これが虫歯の原因にもなりますので、気になる方はお早めに受診して下さい。


硬めの歯ブラシで歯を磨きすぎると歯の表面のエナメル質が削れてしまうと聞いたことがあります。本当ですか?

本当です。
硬めの歯ブラシのほうが磨いた気がするという方もいらっしゃるのですが、歯のことを考えるならば柔らかめの歯ブラシで力を入れすぎず正しいやり方で優しく磨いてください。それでも十分にきれいになります。
また、電動歯ブラシも「強」で強く磨くと歯の表面が削れてしまうので、柔らかめの歯ブラシでなるべく「弱」で磨くようにして下さい。手磨き、電動ブラシ共に10分~15分の時間をかけてしっかり磨いていただくのが理想的です。


おすすめの歯ブラシ、歯磨き粉を教えて下さい。また普通の歯ブラシより電動歯ブラシのほうがいいですか?

おすすめの歯ブラシは、その人の歯質や症状などにもよりますが、基本的にはやわらかめの歯ブラシが良いでしょう。
歯磨き粉は、虫歯になりにくいフッ素が入っているものが良いですね。歯槽膿漏が気になる方は薬用効果のあるものをお勧めしています。
電動歯ブラシも正しく使えば悪くはないのですが、基本的には普通の歯ブラシで磨くのをお勧めしています。電動歯ブラシだと磨いた気になってしまい、磨き残しが出ることがあるんです。
柔らかめの歯ブラシで1回10〜15分程度かけて丁寧に磨く。これが一番です。


歯磨きのたびに歯間ブラシを使ったほうがいいですか?

理想を言えば毎食後使った方が良いですが、1日1回でも十分に虫歯予防になります。それも難しければ2、3日に一回でも使った方が良いでしょう。
ただ、力を入れて無理に押し込んだりすると歯茎が下がる原因になることもあります。歯茎に強く当てすぎないように気をつけて使って下さい。


現在50代なのですが、生涯自分の歯で過ごしたいと思っています。どのようなことに気をつければいいですか?

一言で言えば規則正しい生活を送っていただくことです。
まずは3食しっかりとって、食後には必ず丁寧な歯磨きをすること。そして定期的に歯医者へ通う。これだけでかなり変わってきます。
また、適度な水分摂取、十分な睡眠、バランスのよい食生活を心がけることによって虫歯や歯周病になりにくい体質に変わっていきます。
なにも特別なことはしなくていいんです。健康的な食事をとってしっかりと寝る。歯磨きを忘れない。半年に1度は歯医者に行く。こういう当たり前のことだけで十分なんです。


よく歯茎から出血するのですが、これは歯周病ですか?

普通の食事や、歯磨き、生活しているなかで出血が多いようでしたら歯周病の可能性が高いですね。
その場合は、悪い血なので歯ブラシして血を出すぶんには問題ありません。
ただそのほかにも、歯石沈着による出血、血流病、全身疾患、白血病などの病気が原因となる出血もあります。歯周病でも治療は必要ですし、さらに大きな病気ならなおのこと。どのような症状なのかも含めご相談ください。


いくら歯を磨いても、口臭が気になります。対策を教えて下さい。

ひと口に口臭といっても様々なケースがあります。
単にあまり上手く歯が磨けていないケースなら、治療と正しい歯磨きを身につけていただくことで徐々に口臭が減っていくことが多いです。
ただしっかり磨いていても口臭が気になるケースでは、内臓疾患の場合もありますので、一度どういう口臭なのかを相談して下さい。
口臭にはストレスや生活状況なども関係します。口腔状態が原因であれば当院で治療が可能ですし、その他の原因の場合も内科と連携し、治療することが可能です。


仕事の都合であまり治療に時間を取れない。治療期間について相談に乗ってもらえますか?

皆様お仕事やご家庭のことでお忙しいですからね。当院では極力皆様のご要望にお応えできるようにしています。治療の時間帯の相談や一回の治療時間を長めにして通院回数を減らすことも可能です。
ご希望でしたら期間をあけながら対応することも可能です。
ただいずれも治療内容や症状によっては対応可能のスケジュールが変わってきますので、まずはご相談いただき、そこからできる限り希望に添える治療方法をご提案させていただきます。


親知らずは抜いたほうがいいですか?

親知らずは絶対に抜かなければならないというものでもなく、あくまで生え方によります。
上下の親知らずが対になってきちんと噛んでいるのであれば抜く必要がないこともあります。
ただし、親知らずが斜めに生えている場合や上下がズレている場合は、食べかすが溜まりやすいので、虫歯予防のためにも抜いたほうが良いケースもあります。奥歯で歯ブラシが届かない、磨きづらい箇所にありますので。
それでも場合によっては抜かずに残しておいたほうが良いこともあります。虫歯や痛みがなくても、ご自身で判断するのは難しい歯ですので、気になる方はご相談下さい。


親知らずが4本すべてあるのですが、すべて抜くとどれぐらいの時間がかかりますか?

まずは抜くべきか、抜かなくても良いのかのご相談をお願いします。
そのうえで抜いたほうが良いとなればということで話を進めさせていただくと、これは歯の状態によりかなり変わってきます。同じ患者さんの歯でも、1本抜くのにかかる時間は、状態や生え方によって、4本それぞれかなり違いますので。
抜きやすい状態にあれば1回ですべて抜ける場合もありますが、左右で日にちをおいて抜く場合もあります。
生え方によっては全身麻酔が必要な場合もあり、そうなるとどうしても時間はかかってしまいます。
抜歯をご希望の方は、どういう生え方、状態にあるのか、またどれぐらいの期間で抜歯するのがご希望か。また、人によっては抜歯直後に頬がかなり腫れる方もいらっしゃいます。お仕事等に影響のない時期などご相談下さい。そのうえで全身麻酔が必要な場合は大学病院をご紹介致します。



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