院長の気になる話
ホワイトニングあれこれ
更新日：2017.12.11
年末、そして２～３月にかけてホワイトニングを希望する方が多くいらっしゃいます。新たな年、新たな環境を白く輝く歯で迎えたいとお考えの方が多いのでしょう。
実際、ホワイトニングをしたことで、積極的に人と関われるようになった、自分に自信がついて仕事がうまくいくようになったというお声をいただくことも多く、歯の白さひとつで人の心の持ちようは大きく変わるものだなと感心させられます。我々はずっとマスクをつけていますから、鈍感なんです（笑）。
さて、歯に色が沈着してしまう主な原因ですが、やはり飲食ですね。コーヒーや紅茶、緑茶などいわゆる茶しぶや赤ワイン、カレー、チョコレートなどが原因となりやすい。あとは喫煙、いわゆるヤニの汚れもブラッシングだけではなかなか落ちません。
もちろんこれらを過剰に摂取していなくても、日々の食生活で少しずつ汚れていきますので、どなたにも共通の悩みであることに間違いありません。
そこでホワイトニングの登場となるわけですが、皆さん、ホワイトニングとCMでよく見かける歯を白くする歯磨き粉の違いはご存知ですか？
このふたつ、そもそも“白くする”の意味が違うんです。
歯磨き粉のほうは茶しぶやクリーニングが目的で、いってみれば歯本来の艶や輝きを取り戻す方法。
一方のホワイトニングは漂白、歯の色自体を白くすることなんです。
そのホワイトニングにもいくつか種類がありまして、大きく分けてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングというものがあります。
オフィスホワイトニングは、歯科医師の管理のもとで行う通院型のホワイトニング。この場合、数回の通院が必要となります。期間でいうと２週間から４週間程度でしょうか。方法は、歯の表面に薬剤を塗り、光を照射することにより歯を白くします（光を当てないタイプの薬剤もあります）。費用は使用する薬剤や回数によって変わってきますが、だいたい１歯につき１回3,000円くらい。
このオフィスホワイトニングは、短期間で効果を得たいときに行うことが多く、ホームホワイトニングに比べると、ホワイトニング後に色が戻ることが比較的多いといわれています。
一方、ホームホワイトニングは、自宅で作業を行っていただくもので、専用のマウスピースを作成。そのなかに薬剤を入れて歯に被せる方法です。１カ月程度は継続する必要があり、オフィスホワイトニングと比べると効果が現れるまで時間はかかりますが、そのぶん白さが長続きするといわれています。
２種類のホワイトニング法を併用することで、より効果的に、より長く白さを持続することも可能です。
では、ホワイトニングの効果のほどは……といいますと、ほとんどの方は以前より歯は白くなります。ただ、それも個人差があるというのが正直なところ。そしてどれほど効果があるかは、実際にやってみないとわからないところもあります。とはいえ、我々は経験からある程度予測することはできますので、事前にご相談いただければと思います。先にご紹介した方法以外にもラミネートベニアというセラミックを貼付けるやり方など、皆様に合ったホワイトニング方法をご提案させていただきます。
もちろん、ホワイトニングのあとも、なにか気になることがあればなんでもご相談を。
特にホワイトニング直後は、薬剤の影響で歯の表面がざらついて着色しやすい状態にあります。ですからどういう食事がいいのか、これを飲んでも大丈夫か、など気になることがたくさんあると思います。
たとえばホワイトニング後の質問のなかで多いのが、「ホワイトニング後もタバコやワイン、食事による着色はある？」というもの。
ここでお答えしておきますと、「はい、します」。
ホワイトニングから３日間は特に、その後１～２週間は食事に注意が必要ですね。喫煙もやめていただいたほうがいいです。
あと、この質問も多いですね。
「ホワイトニング後に歯磨き粉の種類やブラッシング方法を変える必要はある？」
これは、「ありません」。
ムシ歯予防のためにも今まで通りにブラッシングしてください。
あ、あとたまにお子さんのホワイトニングをという方がいらっしゃいますが、乳歯には向きませんので、お受けしておりません。ご了承ください。
食生活による着色もそうですが、生まれつき歯にくすみがあるなど、歯の色でお悩みの方も多いと思います。
先に書きましたように、個人差があることですので、どんな方でも100％お望みの白さになるとはいいません。ですが、私どもはそのお悩みを軽くするお手伝いはさせていただきますので、ちょっとしたことでもかかりつけの歯科医に相談してみてください。
